maho’s blog

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トランプ氏と富豪グループの"和解"

同兄弟の資産額はともに480億ドル。
2人合わせればビル・ゲイツ氏すら上回る全米最大の大富豪だ。
自由経済重視のリバタリアンとして草の根運動ティーパーティーを支え、共和党最大のパトロンとして知られる。
その大富豪グループは実はトランプ氏の隠れた批判勢力だった。
がんか心臓発作を選ぶようなものだ。
兄のチャールズ・コーク氏は16年の大統領選前に、クリントン氏とトランプ氏の一騎打ちを苦々しく評した。
露骨な移民制限を打ち出すトランプ氏は、リバタリアンと相いれない。
トランプ政権が失敗し続ける医療保険制度改革法の見直しも、コーク兄弟らが制度の全廃が必要だと妥協しないことが影響してきた。
共和党内で繰り返し反旗を翻す下院自由議連など保守強硬派は、富裕層グループが強力に資金支援する。
税制改革はトランプ氏と富豪グループの"和解"の試金石だった。
トランプ氏はまず、下院共和党が打ち出した法人税の国境調整を葬った。
同案は輸入増税となり、石油精製が本業のコーク兄弟と相いれない。
法人税の大幅引き下げなども盛り、富裕グループに満額回答を示した。
政治資金4億ドルともされるコーク兄弟。
トランプ氏には、次期大統領選で強力な援軍となる。
トランプ氏の意外に巧みな目配りは、支持層の岩盤部分にもおよぶ。
課税の抜け穴をなくして低中所得層を守るものにする。
9月末に中西部インディアナ州で演説したトランプ氏は、個人税制改革をそう表現した。
抜け穴とは課税所得を圧縮する様々な税控除を指す。
中でも地方税控除の廃止は、共和優遇・民主たたきとして波紋を呼ぶ。